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RUFFIANS / RUFFIANS
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希代の名シンガー、故カール・アルバートのプロ・キャリアの出発点となった、サンフランシスコ出身の
5人組HMバンドRUFFIANSが、'85年にVICTORY RECORDSから発表した6曲入りデビューEP。
JUDAS PRIESTを始めとするヨーロピアンHM、そしてEXODUS、DEATH ANGEL等のご近所ベイエリア・スラッシュ勢からの
影響を元に構築されたパワー・メタル・サウンドは、アメリカのバンドらしからぬ湿り気を帯びたメロディといい、
劇的なツイン・リードGといい、VICIOUS RUMORSやVILLAINといった、後にカールが在籍する事になるバンドを彷彿。
尤も、上記2バンドに比べると本作は幾分オーセンティックな味わいで、吃驚するような名曲が収録されているわけでも
ないが、それでも、スピーディ且つ勇壮に作品の幕開けを飾る①、攻撃的な曲調ながらポップな味わいも感じられる②、
そして憂いを帯びたパワー・バラード⑥といった楽曲は、パワー・メタル好きのツボをしっかりと刺激する佳曲だし、
何より、デビュー作にして既に実力の片鱗を伺わせるカール・アルバートの歌唱を、ファンなら一度聴いておいて
損はない。まぁこの時点では問答無用の迫力は余り感じられず、全体として「ごく普通のメタル・シンガー」との
印象に留まっているのだが、高音域においてもパワーの落ちないハイトーンVoは既に健在だし、何と言っても
「線の細いカール・アルバートの歌声」ってのは、ここでしか聴く事が出来ないのだから結構貴重だ(?)。
国内盤は既に廃盤ながら、再発輸入盤(ライブ音源がオマケ収録されていてお得)は安価での入手が可能なので、是非。
火薬バカ一代 2010年1月31日(日)10時55分

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