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GREAT WHITE / GREAT WHITE
記念すべき彼らのデビュー作品。
全く彼らのサウンドを知らない若いファンにはむしろこれの方がピンっと来るかも知れない。当時のLAメタルの隆盛に歩調を合わせた作品で、彼らが発表した中では異常にダークでラウドな仕上りになっているからだ。オープニングとラストの“Out of The Night"、“Dead End"などはLAメタルと言うよりNWOBHM系のスピードナンバーだし、“Stick It"、“Down Your Knees"は叩きつけるようなヘヴィなナンバーだ。その後の彼らの主流になるような渋めのロックや切ないバラードなどは収録されていないので、個人的には個性があまり感じられないのが残念だけど、レベルの高い作品ですよ、これ。
マジなHM満載の1st、しかしコケたんですと。だから日本では永らくCD化されなかったし、G.W.自体もマイナー落ちを余儀なくされました。でも、これを機に大人のHR路線に転換して成功するわけで、結果よしと考えましょう。さて本アルバム、走る曲は何かギクシャクしてたり、音質そのものも時代を感じさせますが、演奏のレベルは極めて高い(G.のマークはエディ(・ヴァン・ヘイレン)とタメ年)! こういう基礎があってこそ、のちの盤石アダルトHRが確立したと納得できる1枚です。
当時、ジューダスに近いヘヴィメタルバンドと思われ、その後ブルース路線に
転向したように思われているが、本作はドッケンや1STのラット、あるいは
アイコンにも代表されるような、典型的なLAメタルである。
特にドンドッケンの肝いりで登場したこともあり、ドッケンに極めて近い
印象を受ける。
8ビート中心のため、リズムが若干単調に感じられるかもしれないが、
その後の彼らのキャリアからもわかるようにメロディは抜群だ。
あまり評価されていないようだが、個人的には数少ないLAメタルの名盤
中に入っている。
これは、やはりメロディックなメタルでしょう。
冒頭曲をはじめ、心をときめかせてくれるようなどこかキャッチーなメロディが浮かび上がってくるようなサウンドなので、やはりアメリカのヘヴィ・メタル・バンドであることを感じさせてくれるのですね。
ヨーロッパのバンドだったら、もっと荒々しくて重々しかったでしょう。
まあまあかな。