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COZA NOSTLA BECK-OLA / JEFF BECK
HR/HMの原点はこの人達です。ほぼ間違いなく。このアルバムは1stよりもそれがよく見受けられる。確かに全然HR/HMでない曲もあるし、音が古臭いので認めない人もいるかもしれない。でもHR/HMの歴史を掘り起こしていけば必ずぶち当たるバンドであり、ギタリストなんです。まあジェフ・ベックは一般的にファンク系の曲やってたときが全盛期なんでしょうけど。
個人的には③以外捨て曲なしだと思います。特に⑦のインストは長い演奏時間を気にせず楽しめる曲だと思います。
きっちりとしたギターのフレーズが嫌い、もしくはそれに飽きた人はジェフ・ベックを聴いてみるべきなんじゃないでしょうか?この人のバンドのボーカルは常に気を抜かないでいないとギターに食われること必至。ちなみにこのころのボーカルはロッド・スチュワートでした。
第一期ベックグループのセカンドアルバム 1969年発表。
アルバム収録曲のうち2曲がカバー,後はオリジナルではあるが,とにかく全面的にベックの攻撃的なギタープレイが打ち出されたアルバムである。
当初,国内盤で発売された時は見開きジャケットで内側にその頃活躍しておられたニューロック(懐かしい言葉だ!!)派のゴールデンカップスからルイズルイス加部氏,同じくケネス伊藤氏,またパワーハウスから陳信輝氏の御三方がベックに対する御自分の思いなどを書いておられたことが懐かしい。
さて,オープニングを飾るのはALL SHOOK UP! あのエルビスの名曲のカバーだと言ってもほとんど分からないような大胆なアレンジでヘビーな曲に生まれ変わっているし,アルバム全体に言えることではあるが,メインギターをそれまで使っていたレスポールからストラトキャスターに持ち替えてトレモロアームを効果的に用いてトリッキーなプレイを聞かせてくれている。
また曲によってはレスポールも使っているようだ。
ストラトキャスターを使った理由としては,やはりジミヘンドリクスの存在が大きかったことではないだろうか。
特に現在進行形のロックを聞いておられる若い方は,このアルバムを聞かれてどう思われるのだろうか? 今から34年も前に作られたこのアルバム。
ロックに興味を持たれた若い方も古い! と言わずに一度ぜひ聞いていただきたい。この頃から彼等はものすごいプレーをしていたのだ。温故知新。
ハードロックの古典的名作。
確かにHRのモニュメントですね。アイデアが同じだったZEPがあまりにメジャーになってしまいましたが、Jeff BeckもJimmy Pageもその当時に目指していたモノは近かったのではないでしょうか?
ジャケットはマグリットの「盗聴の部屋」、タイトルもイタリアマフィアを連想させる怪しげな雰囲気です。
音の方も、Rodのヴォーカルと対峙するようなJailhouse Rockのイントロのフィードバック、突然終わるRice Puddingなど鋭角的なものばかりですが、Nickeyのピアノが絶妙な中和剤になっているようです。
とにかくヘヴィさに圧倒される。今から36年前ということを考えると、これは凄い。
そして今は完全な音楽セレブとなってしまったロッド・スチュワートが、こんなにワイルドでロックな歌唱を聞かせてくれていることに驚いた(最近のロッドしか知らないもので・・・)。
ニッキー・ホプキンスのピアノもめちゃくちゃ曲に合っていると思うし、トニー・ニューマンのドラムは聴いていてとても気持ちが良い。第2期のコージーみたいな直線的なドラムではなく、ドタバタ感があってとても大好きです。
では最後に一句。
名盤だ! 聴いて損なし、お釣り来る
アルバムに初めて自分の名を冠した一枚は
真正ハードロックと言ってしまっても良い位の出来である!
曲はエルヴィスのカヴァであったり、ホプキンス一発!なものであったりと
アルバムとしてのコンセプトは希薄であるが、
中身は前作『TRUTH』をより個性的なへヴィに発展させたこととともに、
なおかつ正式に加わったホプキンスのピアノが
バンドを更に研ぎ澄ますような心地よい緊迫感を生み、全体を満足させるものとなっている。
が、しかしその"個性的な融合"は人間関係の面では通用できず、
↑のアルバムを最後に第1期の終焉を迎えることになる。
ベック個人としてはロッドと離れることは最大の転機であったことは間違いない。
つまり、あれだ。前の彼氏・彼女以上の人を求めても
結局、一番最初の人が一番思い出深くていい人だったなんてことがよくあるように
彼もまたロッド以上のヴォーカリストを見つけられず、
今日の一匹狼スーパーギタリストの道を歩んだ。
そんな歴史の第一歩を踏み出すという意味でも重要な一枚なのかな?
この当時をベック本人は「誇りに思う」と語っている。
今現在であってもそれくらい充実のできる楽曲が揃っている!
ジャケットのアートワークの原画は、シュルレアリスムを代表する巨匠ルネ・マグリットの「リスニング・ルーム」。リンゴが部屋一杯にある空間で、人間が働かせられる器官と言えば「聴覚」。そして唯一の純粋な「静寂」をそこに見出すことが出来る。見えるものから見えないものを暗示し、視界からは隠されているが存在するものを表舞台へとあらわす、と言う解釈の出来る作品。この作品に関し、ルネ・マグリットは「見慣れた事物を示す私の絵は、疑問を呈し続けている。たとえば、リンゴに関する疑問などである。リンゴにどんな秘密があるか、何を具象しているか、人は理解しようとしない」と語ったそうな。
ジャケットにそんな「リスニング・ルーム」を用いているけれども、アルバムで示される音像はスゴくヘヴィ。ロッド・スチュワートも演奏陣に負けじと気迫あるボーカルを披露。メンバー全員のテンションの高さが窺えます。
ラストの演奏陣全員のクレジットによるインスト曲「Rice pudding」は圧巻。
ふぁうすと 2005年11月30日(水)9時19分
一般的に1stの方が評価が高いのは、収録時間短すぎるのと、音が過激すぎるからか?
前作よりも全員、ますますドスきいてます。
これは良いアルバムだ
ベック氏のアルバムの中で一番良いかもしれない。
69年の時点でこんなにヘヴィな音楽をやってることに驚愕。
JEFF BECK GROUPはBLACK SABBATH、DEEP PURPLE、FREEと共に
HM/HRの始祖として崇められるべきだ。
俺は1stの方が好きだけど、これもなかなか。
へヴィさを増してるし、かっこいい。