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BLOODLETTING / OVERKILL
昔ほどの強力な個性こそ影を潜めた感はあるものの、これまでで最もアグレッシブな作で実に正統派なパワーメタルが炸裂している。
特にこのギターのザクザク感は特筆モノ。非常に貴重なバンドだ。
過去にあった大胆なリフも見え隠れし、「らしさ」も少し蘇ってきたか。
・・となると、あとは硬質のベースを前面に出せば最高の作品に仕上がるっちゅうコトやな。
ジャケのアートワークは非常に優秀。
ひさびさにゴリ押し感全開でいいですねー。
しかも単なる過去の焼き直しじゃないところがいい。
疾走しつつもグルーヴィ。
個性をそのままに時代性も取り込んだ後期OVERKILLの傑作です。
2000年作の11st。
ギターがデイヴ・リンクス一人となり、再び初期の頃と同じ4人編成となった彼等。
それが功を奏したかの如く、パワーと勢いで聞き手に畳み掛けてくる素晴らしい作品となっている。
ギターのデイヴ・リンクスも弾けまくったプレイを披露している!
一皮向けたかもしれない
なんだか突撃度がアップしてます
パワー・メタル色を薄れさせ、みるみるマッチョ化が進んだボビー・ガスタフソン脱退以降のOVERKILLには
嘗て程の思い入れを感じられずにいたのだけれど、そうした意識を一変させてくれたのが、この'00年発表の11thアルバム。
久々に4人編成に戻って制作された本作は、一分の隙もなくビルドアップされまくった、ソリッドでストロングな
作風は相変わらずなれど、勇ましくキャッチーな歌メロをしっかりと「歌う」ブリッツのVoといい、
メロディックなソロを聴かせてくれるデイヴ・リンクスのGといい、ここ数作の中では一際
初期の頃を思い起こさせるパワー/スラッシュ・メタル色が強く表れた仕上がりなのが嬉しい。
また、リズム隊にもスラッシュ・メタル的なフットワークが復活しており、とりわけ、硬質且つダイナミックに疾走する
②③④、メロウなイントロを備えた⑦、重厚にして劇的な⑧、ストレートなスラッシュ・ソング⑨といった楽曲は、
マッチョ路線で培った現代的なパワー&ヘヴィネスと、スラッシーな疾走感、そして初期の頃を思い起こさせる
正統派HMに根差したメロディ・センスが巧みに組み合わされた名曲。
新旧の作風に上手いこと折り合いを付けた、中期OVERKILLの魅力が判り易く詰め込まれたパワー漲る1枚。入門編としてもどうぞ。