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ROUGH AND READY / JEFF BECK
1969年の交通事故以来,2年のブランクの後1971年にリリースされたアルバム!!
一般の評価は翌年のJEFF BECK GROUP(通称ORANGE)の方が高いが,この作品も今改めて聞いてみると,決して悪くない。当時このようなファンク的なアプローチを白人で最初にトライした人はベックが最初ではないだろうか。そのことから考えてもこれは数多いロックアーティストの中でも前任未踏の試みだったのではなかろうか。
ベックもよくもまあ,こんなすばらしいメンバーをそろえたものだとつくづく思う。
このアルバムが輸入盤で入って来た頃,いち早く買い求めて聞いた瞬間,鳥肌が立ったことを思い出す。なぜならいい意味で私がベックによせる期待を裏切られ,それまで白人アーティストでは聞いたことがないような斬新な音だったからである。
1曲目のGOT THE FEELINGを聞いてみるといい。ファンキーな曲調に乗りこのようなスライドギターなどどうやって思いついたのか不思議でならないし,まったくベックの感性たるものは通常ではない。この時期に於いてこのようなフレーズを思いつくこと自体まさに天才肌のミュージシャンである。この曲でもそうだが,SITUATION,NEW WAYS TRAIN TRAINでもベックのスリリングなプレーは楽しめる。また各リズム隊も聞きどころは多い。
ボブ・テンチ、クライヴ・チェアマン、マックス・ミドルトン、コージー・パウエルを率いてスタートさせた、第2期JEFF BECK GROUPによるカムバック作。
グループとしてのアンサンブルを重視した音作りを追求している。
ハードな面と同時に、ファンキーでジャジーな面も披露。
サウンドのまとまりは実に素晴らしい。
71年発表。
メンバーはBob Tench(Vo)、Clive Chaman(Ba)、Max Middleton(Piano)、Cozy Powell(Dr)。
アプローチの手法についていえば、ロックよりもジャズ寄りの傾向が見られる作品。
マックス・ミドルトンの軽快なピアノがお洒落なサウンド作りに貢献している。
ジェフ・ベックのギターのみならず、曲そのものを純粋に楽しめるアルバムである。
K.Yさんは「よくもまあ、こんなすばらしいメンバーをそろえたものだ」と仰っているが、同感だ。
さらに、その言葉を受けて私の思ったことを言わせて頂ければ、素晴らしいメンバーを揃えるのみならず、生かしきったところが凄いと聴き終えて思う。
メンツだけは超一流、だけど内容は並み以下の作品(ジェフ・ベックの作品以外の話です)に結構出会ってますので・・・。
今作についてはそのようなことはない、と思う。多分。
Got The Feeling、Max's Tune、Jodyが好き。
第2期ジェフベックグループの復活アルバム。
音としては実にファンキーでジャズに近いと言える。
マックス・ミドルトンのピアノがゆったりとした落ち着いた雰囲気を醸し出し
コージー・パウエルのドラムはこの頃はアタックの強さを全面に押し出すような
プレイではなく、ペダルワーク一つ取ってみても実に丁寧で繊細なドラムを聞か
せてくれる(もちろんこれ以降のコージーのドラムも大好きです)
ベックのギターも当然ながら楽曲も充実しているし、それぞれのパートのメンバー
は実力者揃いで安定したプレイをしているし穴は無い!
聞いてると癒されるいいアルバムだ!!
面子を総換えしたいわゆる第2期の1枚目は
メンバーそれぞれの威力を発揮しているのとともに、
英国人が発するには珍しい、実に"黒い"アルバムとなった。
と、まじまじジャケットを見ていると↑の想いが強まるのだ。
(ちなみに何度も言うが中心に写っているのがCozy Powellであるw)
ファンキーかつジャジー、そしてソウルフルなJBG!
これもまた彼の、そして彼らの先駆的なアプローチを感じる一面なのかも知れない。
各々のプレイが上手いこと主張し合っているため、
ベックのギターが第1期の頃よりも控えめに聞こえてしまうかも知れないが、
アーム付きストラトが固定メインになったであろう時期と言うこともあり、
ところどころにインスト期ベックプレイの片鱗を見せているかのよう。
まとまりある楽曲のマイルド濃ゆい聴き応えも実に好きなところであるが、
先のような楽しみを味わえる一枚として注目することができる!
このアルバムはまさにロックMEETSモータウンと言える。さらに特筆すべきは
メイン・コンポーザーおよびプロデュースがセルフということだ。こんなアルバム
は他にない。なるほど多少荒っぽい仕上がりになっているところはあるが、それを
補って余りあるパッションと溢れんばかりのソウル・フィーリングだ。
他メンバーも凄腕ぞろい。久々に聴いたらボブ・テンチがこんなにもソウルフルな
ヴォーカルを聴かせたことにまず驚いた。スティーヴィー・ワンダーとためを張る
と言えば言いすぎか。もちろんコージーも、そして私の大好きなミドルトン先生も
さすがのプレイを聞かせている。すくなくともヴォーカル路線でいえば第一期より
優れていると断言できる。
いわゆる第1期とはメンバーも全く変わり、ソウル・ファンク系の音になっている。
次作の方が好きだが、これもなかなかの作品。
ジェフにはもうちょっと弾きまくってほしかったが、バンドとしてまとまっていると思う。
非常に黒っぽい一枚。べックはバッキングも天才的に上手い!
災い転じて福となすとはまさにこのこと。
これを聴いてジェフのかっこよさに気がつけない人がいるなんて僕にはまったく理解できない。 最新作の『Emotion & Commotion』でも人間離れした妙技を軽く披露している彼ですが、僕が彼の名を聞いて真っ先に思い浮かべる音はやっぱりこのときのあのサウンド!!
黒いグルーヴ。心地いい。
Max Middletonの存在感も見逃せない。