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INJECTION / DALTON
元TREATのドラマー、マッツ・ダルトン・ダルバリーが結成したDALTONの2ndアルバム(89年)。方向性の違いからTREATを脱退したらしいけど、サウンド的にはそのTREATやEUROPEあたりに近い。とは言え同時期の彼等の作品と比べると演奏・サウンドプロダクションともに稚拙さが目立つ。コーラスハーモニーやKeyの音色なんかいかにも80年代って感じで、あの頃の北欧メタル好きには胸に迫るものがあるんじゃないでしょうか?
スウェーデン国内ではかなり期待されていて人気もあったようで、1stアルバムには何とマイケル・ボルトンやボン・ジョヴィから曲を提供されています。
この手の音楽は割と音楽スタイルが限られているというか、「〜っぽい」という表現がよく使われがちですが、このアルバムもそこまで個性的というわけではないです。
ただKeyをフィーチャーしたハードポップとしてはなかなか良い曲が揃っています。
TREATと比べるとこちらの方が北欧色が薄く、BON JOVI等のアメリカンテイストが強い作風なので取っ付きやすい。
1st同様メジャー(EMI)から出たアルバムゆえに現在は入手困難ですが、これは良い掘り出し物。