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MY RELIGION / TNT
ミニ・アルバムをはさんで、ファン待望の新作の登場である。どこまで黄金時代のサウンドに戻すのか、又は戻せるのかがポイントだと思っていたが、出来上がった新作は正直に言えば名作「インテュイション」には及ばないものの、フェア・ウォーニングの世界とも共通する爽快な空気に満ちた作品になった。楽曲にはひねりがあまり無く非常にシンプルなので、そこがファンにとっては評価の分かれるポイントになると思うが、個人的にはこれで良いと思う。少なくともミニ・アルバムよりは、作品全体に統一感がある。
しかし「テイスト」でも少し言ったが、ファンが求めている最低の条件は「ヘイ・ラブ」のようなメリハリの効いた楽曲もしくは、「リアライズト〜」の頃のコンパクトな勢いの良さであり、一般のファンの方にこの良さが伝わるかと言えば、少々疑問である。サビのメロディーをもっとダイナミックにキャッチーにすれば、印象はかなり変わるとは思うが......。作品に勢いは大事である。テンションの高さがあまり感じられない大人なサウンドに、ファンの方はどう評価するのだろうか.....注目である。でも作品に流れる空気は、かなり良質である。
僕の意見はヤングさんとは相対する感想ですね。たしかにイントゥイッションは名作だとは思います。でも、正直あの作品、I'm falling〜とタイトル曲のインパクトに引っ張られているという気がします。つまり、どの曲も同じような毛色だと感じました。だから、あまり聞き込めないな〜って思ってました。 このアルバムはたしかにアダルトな感じで正直一発でなじめないとは思います。でも、僕はそれがとてもきもちいいな〜と思いました。それにヘヴィな部分がより強調されていますから、僕は非常に気に入りました。耳につくハーネルのトーンが少しまろやかになった分だけききやすくなったかな〜とも思います。 この作品どのみち評価わかれることにはなるでしょうけど、良質なアルバムということはいえるのではないでしょうか
アルバムの位置付けとしては「REALIZED FANTASIES」の後に来ると思う。
80年代の北欧美旋律的な音は皆無で、⑥に代表されるヘヴィなGリフが曲を引っ張っている感じのメロディック・ハードなアルバム。
今作ではロニーのGワークがかなりの奇天烈ぶりで、Gソロもかなり変テコだが、曲にしっかり合っているのが不思議だけどカッコいい。
これにトニーのハイトーンが重なり、「あぁ、TNTだなぁ…」と思える好盤です。
原点回帰といってもINTUITIONみたいな透明感があるわけではないので
「INTUITIONこそTNT!」というひとは注意かも…
例えば、LONELY NIGHTSの歌のメロディは全盛期に匹敵するほどよいんですがバックの演奏はほとんどジャカジャカしてて、クリーンなギターは聴こえてきません。
しかし透明感はあまりないにしろメロディはとてもいいんで、透明感のないTNTでもいいならオススメの一枚です。
"TELL NO TALES"の面子に戻っての久々のフルアルバム。
原点回帰って言ってもそれはプロモーション上で言ってることだけなので、
15年も前の音楽性を本当に期待してはいけない。
確かにエコーの効いたクリアで良質な音質で、トニーもハイトーンで歌ってるし、
本人たちが全盛期の音を意識したと主張したい気持ちは分かる。
しかしメロディは悪くないのだが、音がヘヴィ過ぎて透明感が伝わってこないところが
TNTの商標を名乗る上ではネックになるだろう。(あくまで「TNTにしては」という話だが)
⑤や⑨などは(実はヘヴィでメランコリックな曲が結構多い)"Tell No Tales"の中に入れても違和感無いだろうし、
ロニーのTHE BEATLESからの影響が大きく出た⑫は個人的に大好きというように、
確かにクオリティは高いのだが、いかんせんアルバム通して印象が薄い。
往年の名曲とは行かなくともWEST WORLDの"Illusions"のような
インパクトを持ったキラーチューンが2曲あればかなり印象は変わっただろう。
このバンドの場合、中心の2人がいかに活動を継続させていくかが課題なので、
ツアーが成功すれば曲作りの上で今後のマジックも期待できるんじゃないかと思う。
TELL NO TALES』『INTUITOIN』との比較論は個人的には興味は無い。
あれはもう10年以上前の作品なのですから。
“あの頃"のサウンドが聴きたけりゃ、“あの頃"の作品を聴けば良い。
今更トニーに“TONIGHT I'M FALLING"や“EVERYONE'S A STAR"のような歌い方を期待するのも酷だと思う。
(当時からLIVEではかなりキツそうだったし)
『REALIZED FANTASIES』や再結成後の『FIREFLY』『TRANSISTOR』も聴き続けてきたファンの耳には自然に受け入れられる音だと思います。
上の方がおっしゃるように、本作の売れ行きやツアーの成功によってはかつての勢いみたいなものが戻ってくるかも知れませんね。
いかにもTNTという①、ミニアルバムで好評を博した⑦、「まんまQUEENやんけ」という⑫など良い曲は確かに良い。しかし、なんかアルバムトータルで聴きこめないのだ。
ロニーのギターはTNTファンが「これだよ、これ」と言うサウンドを維持しているし、トニーの歌唱は個人的には今までより遥かに無理していない感じがして、伸びやかで、素晴らしい。
しかし、結局はそれだけなのだ。。。
Transistorと本作から曲を絞り込んで1枚のアルバムにすれば、もっと良いものになると思う。
『どこを切っても良い楽曲ばかり』を彼らに求めるのはもう無理なのかな・・
正直、Transistorと変わらないイメージを持ちました。曲の中に所々見せる「TNTらしい」メロディーが心地よいのだが、シンプルな曲が多く「この曲はすごいいい!」と素直にいえない楽曲が多い。大変期待していたので残念だ。ほんとに次回は頼みます(笑)って感じです。
プーちゃん 2004年3月20日(土)17時19分
楽曲の作りはTransistorの延長上にあるが、Fireflyショックの余波のためか
暗中模索感が強く全体的にハズし気味だったあのアルバムに比べるとファンが求める
TNT像とミュージシャンとしての成長・前進が上手い具合に合致している。
久しぶりに気合の入ったロニーのギターに、前2作やWESTWORLDを経てより表現力を
増したトニーのボーカルが乗り、そして時折エッジの効いた今風の展開を見せつつ
進行していくあの透明感に満ちたポップな美旋律。
現在を生きるTNTの姿をようやく自然な形で垣間見れた気がする。
このシンプルさがいいと思いますね。
70年代ロックと北欧メタルが4:1くらいの割合でしょうか。
徐々に評価が上がり、何年か後に名盤と語り継がれればいいなと思います。
発売当初は往年の名作と比べて戸惑いもあったが、今聴きなおして改めてTNTの素晴らしさを再認識している次第。
特に、タイトなリズムにのっかるロニーのギターワークがスルメイカの如く堪能できる③〜⑥の流れが本作の音を象徴しており現在のTNTであると思う。逆に往年のらしさが溢れる①や⑦が古臭く思えるほど。
トニーのボーカルメロディやコーラスについては多少トゲトゲした部分はあるものの昔からのファンも納得の出来栄え。
この路線なら次作にも期待できます。
自分もプーちゃんさんと同じ意見で、このアルバムが原点回帰を狙って作られたというなら、
既にTRANSISTORアルバムによって同様の試みは為されていると感じました。
ただ、メロディの質はこちらの方がよく練られて作られているので、作品としてのクォリティ、
統一感はこちらに軍配が上がりますね。
これが彼らの今本当にやりたい事なのか、売らんが為の妥協の産物なのかは分かりませんが、
次作でこの路線を突き詰めるも良し、世評を気にせずFIREFLYみたいに、やりたい事をやるのも
また良いかと。
間違いなく名盤。最高傑作ですね。INTUITIONも確かに名盤で個人的にも一番思い入れがありますが、ロックという観点からは微妙という気がする。
このアルバムは、今まで出してきたアルバムを総合的にした感じがありますね。
ハードロックの重さと、メロディーが融合したメロディアスハードのお手本だと思います。
個人的オススめ曲は①②③⑤⑦⑨⑪⑫⑬である。
今年最大(?)の名盤。実際セールスも好調だったそうな。
Intuition等の透明感は確かに感じられないかもしれないですが、メロディも良いですし、収録されている曲のバリエーション豊かなのが素晴らしいです。
未だに衰えないトニーのVoも凄いです・・。
時折Transistor後半のようなヘヴィにモノ言わせる曲があるのはWestworldっぽいかな・・・。しかし、WW程モダンでないとこも良いです。
次回作もこの路線を維持してもらいたいですね。
3曲目に反応し大晦日に購入。実際にいいアルバムジャマイカ
悪くないです。でも、売れないでしょう。
昔の焼き回しをするくらいなら。。でしょうね。バンドとしては。
何故か「Invisible Noise」に惹かれます。
他はどうでもいいです。
以上
きよじ〜 2005年12月20日(火)13時13分
ここ数年の彼らの作品では最近の流行を取りいれたへヴィなサウンドで、僕のような初期からのファンにとっては納得いかないものがあった。
だが本作では「INTUITION」の頃のような突き抜けるような美旋律サウンドではないものの、ポップでメロディアスな路線に戻ってくれたのがうれしい。
ト二ーハーネルのヴォーカルは以前のような超ハイトーンは影を潜めたが、声に深みが出てきている分より魅力が増しているし、このバンドの最大の武器であるロ二ールテクロの変な(笑)ギターも炸裂しまくっている。
特に 1、は実に個性的な歌メロで、1度聴いただけで頭からはなれなくなるほど。
他にも軽快なメロディーの 2、7、
ちょうどいいへヴィなリフの 4、6、
美しいバラードの 9、など
以前の焼き直しではない違う良さがある佳曲が揃っている。
これからもこの路線を維持していってほしいと切に願う。
「INTUITION」のような曲もあるし、
「REALIZED FANTASIES」のような曲もあるし、
「FIREFLY」のような曲もある。
まさに彼等の集大成のようなアルバムだ。
「REALIZED FANTASIES」〜「TRANSISTOR」時代を好きになれない人にとっては
まだまだ納得出来ない内容かもしれないが、
彼等の音楽を総て受け入れた人にとっては全時代をミックスしたTNTの新しい名盤の一つになると思う。
名盤である。
一曲目のLonely Night、、
往年の名作とは違うモダンなギターサウンドが舞っていくが、ハーネルのハイトーンがのると、これはTNTなんだと思うことができる。
さらにブライアンメイを思わせるハーモニーギター、そしてブリッジミュートを強調したテクロのギターソロが炸裂すれば、往年の勇者の帰還を感じることができるのではないだろうか??
僕はこの一曲目の水晶のような輝きを感じた時に、このバンドは裏切らないと強く感じた。
今はハーネルがやめてしまいとても悲しいが、本作を聴いて気長に待っていようかと思っている。
往年の北欧っぽさはあまり感じないが、なかなか質の高い普遍的なハードロックをやっている。