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天龍 / 天野月子
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2004年発表の3rdアルバム。
アルバムが出た当時は天野月子というアーティストをあまりよく知らなかったので、初めて聴いた時はその完成度の高さに驚きました。アルバムの収録曲が全て漢字一文字というのも面白いです。
このアルバムの特徴は、「シリアスな曲が秀逸である」ことだと思います。
一曲目の「劔」を始めとして、「蝶」「龍」「枳」などの楽曲は、今までのシリアス路線の楽曲と比べても貫禄が出てきたというか、メロディ的にも洗練されているような印象を受けました。また、ポップスにあるまじきリズムの「鮫」、ポップで普遍的なメロディを持った「恋」「虹」など、クオリティの高い曲がずらりと11曲も並んでいて凄く聴き応えがあります。それでいながらメロディのキャッチーさは上がっているので、前作よりも聴きやすい、傑作に仕上がっていると言えるのではないでしょうか。

天野月子のアルバムを聴くなら、まずはこれを聴くといいと思います。
Usher-to-the-ETHER 2005年1月2日(日)7時14分

収録曲のタイトルが、全て漢字一文字という異色の3rd。
アルバム自体のタイトルにも、これまでのような悪戯心が無くなった。
コンセプチュアルな作りが彼女の創作意欲を掻き立てたのか、1曲ごとの完成度が半端じゃない!!
強いて言うなら(あくまで個人的には)⑩の「轍」が少し弱いかな?というくらいで、捨て曲なんて本当に無い。
激しい「鮫」、ポップな「恋」「虹」、壮大な「龍」「天」に名曲「蝶」、穏やかな「骨」「月」に勇壮な「枳」…
バラエティに富んだ楽曲群が、アルバム一枚分の時間を飽きさせずに聴かせてくれる。
ただ…粒揃いなアルバムだけに、正直、飛び抜けた曲が少ないという贅沢な悩みもなくはない。
かづき 2006年11月29日(水)16時59分

それまでのロック娘的な雰囲気から、
和の要素というか安易な言い方をすれば"ゴシック"な
テイストがスケールの大きさを感じさせる1枚。

ノリの良い前半、幽玄なというか彼女のメロディセンスの良さが
たおやかに華開く中盤、凛とした後半と、世界観は一貫していながら
曲調は多彩で飽きさせない。

あえて文句を言うなら、
ひねくれ感や不器用なトゲトゲしさが薄いことか。
帰ってきた男 2008年3月29日(土)0時45分

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