CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
風街ろまん / はっぴいえんど
日本のロックミュージック、そして邦楽全体を見ても傑作の一枚。
とは言え、実際に聴いてみると歌謡曲・フォーク・ブルース・ロックetc.
いろんな要素が盛り込まれているんだから聴き応えは充分!
A面を『風』、B面を『街』と称するこの構成。
楽曲一つ一つがその当時の彼らから見た景色を表しているかのように、
我々日本人にとって実に馴染み深く、はいからな(笑)一枚となっている☆
個人としてはこの当時に生まれてもいなかったのだが、
何故か懐かしい気分にさせられ、
そこから感じる和ロック魂に惹かれていきましたとさ(笑)
彼らがはっぴいえんど期をこぞって「若気の至り」と発言しているとおり、
その音楽は勢いそのままに、そして世を動かす大きなチカラをも併せ持ち、
この後の日本のミュージックシーンを突き動かしていくのだ…。
日本ロックにおける決定的名作。
確かに懐かしい感じがする一枚。
洋楽フォークロックの影響と、東京の原風景を「風街」に見立てた世界観の融合が懐かしいんだと思う。
普遍的ポップ「抱きしめたい」「空いろのくれよん」「風をあつめて」「春らんまん」
ロックンロール「はいからはくち」
ほのぼの「夏なんです」
ギャグ?「暗闇坂むささび変化」・・・ああ、良い曲がいっぱいだ。
つーかこれは僕の父がまだ若い時代のものだよ。それでこの完成度の高さは・・・。
日本のロックにおける金字塔。
やっぱり歌詞が好きなんですよね。
言葉遊び的なところが面白いです。
当時日本には馴染みの無かったロックやフォークを日本人的に解釈して
新たに作り変えていく。この辺りがまた日本人らしいです。
このアルバムは今聴いても、と言うより今聴くからこそ
グッと来る部分があると思います。
世界最高級の傑作。
そして日本の音楽を揺るがした超傑作。
懐かしくも力強く、枯れたサウンドは新緑よりも青々としているという狂おしい矛盾がリスナーを待つ。
故に若い奴はこういう音楽から入るといい音楽聴きになるだろう。
中曽根栄作 2006年8月17日(木)20時24分
日本語でロックを歌うという課題を楽々クリアした歴史的名作。
曲にあわせて言葉を作るのではなく、言葉がまずあり、それと確かな演奏技術があればあとはぴったりはまる音楽をあてはめればよいという結果になる。すなわちフォーク、ブルース、サイケと何でも料理しだいでロックになるということを示している。これに比べたら昨今の日本のとくに「はあど」なロックアーティストの音楽的な土壌の脆弱さが浮き彫りなのはいわずもがなであろう。
度々登場する「…なんです」という歌詞が凄く心に染み入り、日本語の本来持つ柔らかさとロックのその多様性、包括性に改めて気づかされる。