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POWER / KANSAS
86年再生KANSASの第1弾。全米36位。
84年に自然消滅したKANSASがS.Walsh,P.Ehert,R.WIlliamsを中心に、
Steve Morse,Billy Greerを加えて、新たに始動した復活作.
さて、内容だがviolineのないKANSASの第2弾アルバムとなる。。。が!!
S.Morseのguitarを全面に出し、エネギッシュに、パワーみなぎるHRをしている。
KANSASというより全くの別物バンドなのである。しかし、それが本作の魅力である。
本作にかつてのKANSASの幻影を見い出すべきではなく、
新たな局面を暖かく迎えて聴くべきである。
そうすることによって、本作が優れたHRアルバムであることが認識できると思う。
Shilletes In Disgises, Power, Misicutto, Three Pretenders, Tomb 19は、
本作の魅力を余すことなく伝えている。まさにパワーなのである!!
All I Wantedは、透明感のあるバラードでシングル・ヒットした佳曲。
KANSASにスティーヴモーズ加入!このアナウンスを聞いた時は一体、モーズのフュージョンチックなプレイがカンサスの音楽性に合うのだろうか?と一抹の不安を抱いたものですが蓋を開けて見てびっくり。
カンサスにマッチしてるどころか全く新しいカンサス像、非常に完成度の高いパワフルな産業プログレハードの傑作を完成させてます。弾き過ぎずそれでいてさりげなくハイテクギターを聴かせるモーズのプレイも心憎い。惜しむらくは次作もこの路線で言って欲しかった・・
アルバム全編に渡ってスティーブ・モーズのプレイが強烈に印象に残る!
バイオリンがいないので以前とはだいぶ違うバンドになってしまっているけど、これはこれで実に素晴らしいアルバムです。
個人的に1〜5の印象が強すぎて後半がやや物足りない感じはするが、もちろん出来が悪いわけではなく、収録時間の短さもアルバムを一気に聴き通せていい。
All I WantedはDust In The Windにも劣らぬ名バラード!
とにかく売れたい!との思いが伝わってくるアルバムです。所謂産業ロックの方向性で大衆にアピールしようという意図が見えてきますが、たしかにプログレロックとしてのKANSASにとっつきにくさを感じている人には、受け入れられる一枚です。実際にもろHRの1曲目SILHOUETTES IN DISGUISEで初めてKANSASを聴いた人は、かなり印象が変わったみたいでした。
このバンドの初期の音に惚れこんじゃってる方々が
「ヴァイオリンがない・・・」「曲がシンプルすぎる・・・」
とおっしゃる気持ちもまぁわからんではないですけど、
このアルバムのぱっつんぱっつんに新鮮味あふれる名曲群には脱帽ではないでしょうか。
10曲全てが強烈。Steve Morseの出過ぎずそれでいて美味しすぎるギタープレイは必聴。
アルバムの後半へ進むほど濃い!(単純にかっこイイ#1には
一瞬ポカンとしたけど。)
相変わらずの充実ぶりで衰え知らずどころか、更にパワーが
漲ってます。凄いなあ・・・。
KANSASは聴き手に考え込ませず、即興で斬新なパフォーマンス
をする、テクニカル集団、というイメージが更に強くなった。
ヴァイオリンがない事に、初め気が付きませんでした(笑)。
とても良くまとまったアルバムだと思います。
初期からのファンにとっては賛否両論だったようですが
メロディーラインはしっかりとKANSASしてるなぁ〜と思っていました。
特にAll I Wantedは必聴。
S.Walshがストリーツを解散後、再生復活したKANSASの作品。
ここで聴ける楽曲群は、そのストリーツの延長線に当たる。
アメリカンメロディアスハードの作品としては、極めて
優れた内容を誇る。
個人的には、KANSASのこの作品以外はNGだが。
スティーヴモーズのギターもイイが、それでもカンサスらしい奥行きを感じるサウンドは流石の一言だ。
メロディアスな曲が多く、前半後半ともバランスが取れてる。紛れもなく名作。