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GREATEST HITS-BEST OF 5 YEARAS- / SADS
ベストアルバムですが、黒夢の時ほどの愛は感じられません。
それもそのはず、これはまさしく「金儲けのためのベスト」だからです。
(参考:清春35X 2005 3-4月号 35X的全アルバム解説〜完結編)
収録曲はシングル集みたいな感じで、なぜか「CRISIS」が入っています。
SADはアルバムによって曲調がバラバラなので、これから聴こうと思っている人には
まずこれを聴いてもらって、気に入った曲の入っているアルバムを聴けばいいと思います。
後は「HAPPY」のニューテイクが聴けるくらいですね。
SADSの歴史を軽く明かしたベスト盤、といった感じかな。↑でもあったように、ほぼシングル集と思ってもいい。内容は濃く充実してるようで意外とあっさり‥な印象を受けたのが残念。それも「時代毎の配列」、そこにあると思う。しかもそれが15曲だけだし。「楽曲単位」なら、たしかに好きな曲はいっぱい入ってるし楽しめるけど「アルバム全体の流れ」で考えると‥どうしても先が読めちゃうし。最も、「次は‥‥あ!これだ!」といった感じの面白さこそほしかった。選曲の面では良いと思うけど次に配列の面白味を考えるべきでもあったんじゃないかな、と思う。でもそんなことは自分でMD編集するなりすればそれまでの話なんで(笑)。とにかく、SADSに触れてみようと思ってる人にはまずこのベスト盤が最も最適な手段でしょうね。
何気なく聴いてたんだけど終わってみるとやっぱり聴いて良かったなぁ、とまた思えたんでさらっと書いておく。
↑では「あっさりな印象」と言ったが、たしかにそれはそうであるし、あくまで俺はそう言う。が、今聴いてみればその「あっさり」さがたとえ皮肉にも狙いにも、まぁいずれにせよこのアルバムの取り柄になるものはそこにもあったと思う。それについては聴き手の捉え方次第、と言えばそれまでかもしれないが、言ってしまえばまさかあの清春が、いわば「飼い馴らされる」はずがない。全部が全部「大衆志向」で染められたベスト盤だとしたら逆に落胆してしまうし、少しのブッ壊れはあってこそだ。仮にも売れ線で足踏みを続ける気は彼にはさらさらないようだ。それだけ「ならでは」の魅力を惹かれたからそう言えるかもしれないが、少なくとも彼のキャリアを知るファンなら「陰り」を感じたいと思ってもおかしくないだろうし。ここにあるのはSADSでありながら、「清春」はまだ表現され尽くされていない。「SAD〜」「BABYLON」「THE ROSE 〜」「13」、さらに遡り初期の「feminism」とかを聴いて感じたファンならシングルだけが彼ではないとはっきり言えるでしょうね、当然。
手っ取り早くあの曲この曲が聴きたいならオススメできるが、ファンのための必聴アイテムではない気がする、これが本音。入門用に是非。